憧れの真空管アンプ |
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(6BM8シングルアンプ) |
真空管アンプは、以前から興味があったけれど、ちょっと手が届かない存在でした。
雑誌なんかに載っているものは、どれも10万円以上です。
安いキットもあるけど、それじゃちょっと物足りない。
とはいっても、自作するには全く知識がない。
そんな時、図書館でPCの本を借りたとき、確か近くに自作真空管アンプの本が数冊あったような・・・
とりあえず「iPodで楽しむ真空管&D級アンプ」(林 正樹/オデオマニアン・ドラドラセカール 共著)を借りて、早速、読破。
なんか簡単そう!
6BM8のシングルアンプなら、費用も2万円くらいで、どうにかなりそう!
http://www.cqpub.co.jp/hanbai/books/41/41621/41621_1syo.pdf
他人にできて、自分にできないはずがない!
よーし、やってみよう!
先ずは6BM8のシングルアンプに決定して、パーツ集め開始。
知識もないうえに、パーツを見ることができないし、店員に相談することもできない。
地方の初心者が、一番不安になるところではないでしょうか。
ということで、失敗するとダメージが大きいので、とにかく安さ優先でパーツを集めました。
トランス類は、(有)春日無線変圧器のネット通販で購入しました。
・B電源トランス |
: B6Z22WCD(2,600円) |
・ヒータートランス |
: B6X6320(1,575円) |
・出力トランス |
: OUT-41-357(1,550円)×2 |
真空管(6BM8)や真空管ソケット、抵抗等は、フロービス(徳島県)のネット通販で購入しました。
その他は、ホームセンターや100円ショップで購入しました。
パーツがそろったところで、最終的に回路図は以下のとおりとなりました。
シャーシーは、アルミ板(300mm×200mm)に全てのパーツを取り付けられるようにしました。
電動ドリルと安物のホビー用ヤスリのみで、シャーシーを加工しました。
結構、大変でした。
見てのとおり表面にも少々キズが入りました。
下部は、ホームセンターで買った杉材です。
杉材そのままでは、安っぽかったので、絵の具で色を付けてニスを塗りました。
チープなアンプですが、ちょっとだけ見かけにもこだわりました。
完成!
下部の配線は以下のとおりです。
配線は、半田ごてを使うのが久しぶりだったので、最初は結構苦労しました。
ハム音を消そうと試行錯誤したため、無駄に配線がごちゃごちゃしています。
本来ならもっとスッキリ配線できると思います。
肝心の音ですが、かなり良く鳴ってくれています。
なんか艶っぽい感じです。
ネットで評価されているのは本当だと思います。
とても2万円弱のアンプとは思えません!
(思い入れが、かなり入っているかもしれません・・・。)
◆おまけ(その1)
夜、電気を消すと、なんともいいムードになります。
お気に入りは、ヨーヨー・マの「リベルタンゴ」です。♪♪♪
◆おまけ(その2)
真空管アンプのハム音は、そういうものかと諦めていたのですが・・・
「アンプ&ラジオ作例集」(オーディオクラフト・マガジン編集部)にイーケイジャパンの「エレキット」の回路図が載っていました。
「エレキット」も同じ6BM8のシングルアンプです。
それを参考に、ヒーターの4番とカソードの2番を結線すると、なんとハム音が完全に消えたではないですか。
ボリュームを絞っても静かです。
やったー!
絶対にキットが簡単でしょうが、いろいろ調べて大変勉強になりました。
ほんと試行錯誤でした。