超簡単!修理&改造 |
約30年前のBOSEのアンプ1705です。プロ仕様の名機です。
ずっと眠っていたものを引っ張り出してきました。スイッチを入れても、全く音が出ません。
LEDだけは点灯します。
前面です。
裏面です。
中を開くと、パーツがごちゃごちゃ・・・いっぱいです。
電解コンデンサ(4700μF・35V)が液漏れしているような・・・。
取り外した電解コンデンサ(4700μF・35V)です。
とりあえず手持ちの電解コンデンサ(2200μF・35V)と交換しました。
容量はもともと付いていた電解コンデンサ(4700μF・35V)の半部以下です。
ま〜大丈夫か。
電解コンデンサ交換後、スピーカーをつないでみましたが、全く音が出ません。
さらに悪いことに、キューブスピーカーを2つ(@、A)壊してしまいました。(涙)
SANYO製のパワーアンプIC(STK4813)が逝っているのかもしれません。
昔のパワーアンプIC(STK4813)は、外部パーツも多く、原因が特定できません。
分解しました。完全にバラバラです。
もう元に戻すことはできません。(汗)
検討した結果、パワーアンプIC(TDA7379)で中身を作り替えることに決定しました。
ネット(マルツオンライン)で購入したパワーアンプIC(TDA7379)です。
回路図です。超シンプルです。
完了したアンプモジュール(TDA7379)です。
パワーアンプIC(TDA7379)以外は、全て手元にあったパーツです。
ユニバーサル基板は、BOSEのアンプ(1705)のケースサイズに合わせて、適当にカットしています。
パソコン用のDC電源 19Vで試しましたが、パワーアンプIC(TDA7379)が結構発熱します。
小さなヒートシンクを重ねて取り付けていますが、電源は12Vが限界のようです。
裏面です。
2個のネジとスペーサーで、ケースに取り付けます。
使用した1705のパーツは、RCA端子、ボリューム、スイッチ、LED、DCジャックです。
ケーブルは分かりやすいように、右(赤)、左(白)、電源(青)、マイナス(黒)で色分けしました。
グリーンのLEDに付ける抵抗器を1kΩ(最大20Vに対応)に取り替えます。
電源トランスを取り外したので、スカスカです。
トラブルもなく一発で音が出ました。
外観は1705ですが、完全に中身は別物です。
裏面です。
出力用のDC電源プラグ(3V・6V)からDC電源(12V)を取ることにしたので、電源コード(交流100V)は切断しています。
内部に電源部がないので、作りやすくなります。
さらに、ノイズを発生する電源部がアンプ内部にないので、音質的にも有利です。
肝心の音はいい感じです。
たぶんオリジナルより良くなっていると思います。
きっとパワーアンプIC(TDA7379)が進化したのでしょう。
約30年前のパワーアンプIC(STK4813)と比較すれば、当然です。
1705の特徴ともいるポップノイズもなくなりました。ホワイトノイズは全くありません。
パワーアンプIC(TDA7379)は最高です。
【作製記録】