憧れの真空管アンプ(その4) |
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6N2P/カソードフォロワ回路&TDA1552Q) |
4台目の真空管アンプです。
■コンセプト(↓)です。
・アウトプットトランスが必要ないシンプルかつ安価な真空管アンプ。(目標1万円以内)
・BTL型ICで高音質とシンプル化の両立。
・カソードフォロワ回路で真空管の味付け。
■回路図(↓)です。
■パーツ表(↓)です。
・パーツ表
1万円前後になると思います。
■ユニバーサル基板の実態配線図(↓)です。
■視聴結果(↓)です。
やっぱり真空管(6N2P)は最高です。
ちょっと工夫して、石(IC:TDA1552Q)のみで聴くこともできるようにしていますが、基本は球(真空管:6N2P)をカソードフォロワ回路で経由します。
真空管(カソードフォロワ回路)があると、全然音が違います。
そもそも不必要な回路(真空管)を経由しているので、音は劣化するはずなのに、不思議です。
■はらわた(↓)です。
いくつか高価なパーツを使用したので、目標の予算1万円を若干オーバーしました。
■失敗談(↓)です。
【その@】
TDA1552Qを壊してしましました。
強引に足を広げたからだろうか???
取り外したTDA1552Qの残骸(↑)です。高価なICだったので、痛かった。。。
【そのA】
音質を良くしようとカップリングコンデンサの容量(4.7μF)を大きくしすぎた結果、真空管が安定するまで3〜5分かかりました。
そもそもTDA1552Qは、あまり大きなカップリングコンデンサを付けると、逆に音が悪くなるようです。(ネット情報ですけど、実感しました。)
バカでかい4つのフィルムコンデンサ(4.7μF)を取り外して、0.33μFの小さなフィルムコンデンサに変更しました。
値段も安くて小さな0.33μFのフィルムコンデンサのほうが、音質も良くなりました。不思議???
初めからそうしていたら、もっと配線が楽だったのに・・・。
【そのB】
ヒーターバイアスをかけるための分圧抵抗(220kΩ+220kΩと240kΩ)が大き過ぎて、流れる電流が少なく、ヒーターバイアスが100Vに上がるまでに3〜5分くらいかかり、その間、ノイズがひどくて聴けたものではありませんでした。
B電源(282V)を分圧する抵抗を120kΩと68kΩに変更すると、十数秒でヒーターバイアスは102Vになりました。
【そのC】
TDA1552Qの電源オン時のポップノイズを回避するため、ミュート回路に手持ちの電解コンデンサ(330μF/25V)を使いましたが、効果がありませんでした。
ネットで調べて電解コンデンサを100μFに交換したら、上手くいきました。
コンデンサの容量は大きければ、いいというものではないようです。
【作製記録】